──里見さんは裁判官というか、カウンセラーの役割なんですね。 西村 里見さんがいないと延々と2人で禅問答してるので(笑)。冷静な目線で見ていただけるのでとても助かります。 斎藤 あと僕らが結局まとめられないことを、コピーやデザインでわかりやすくパッケージングしてまとめてくれました。何か答えを授けてくれる、というよりは、僕らがほんとは何を求めているのかってことを明確に示してくれるんです。 ──「アオハル」は最初からキチンとまとまっているものではなくて、雑多でいろんな要素のあるものを里見さんがパッケージでひとつにまとめたものってことですね。
里見 基本的に僕は編集部の人のやりたいことを聞いてそれを形にしているだけなので、自分の色ということは考えてなかったです。そもそも自分の色を持っているわけでもありませんし。編集者が何を考えていて、どういう読者がいて、それをつなぐにはどんな言葉やデザインがいるのか、というのを形にするのが自分の仕事でした。 西村 ただ里見さんに初めて相談に行ったとき、「アオハル」っていうタイトルはどうなんでしょうね、って言われて(笑)。 里見 雑誌のタイトルの選定から考えてよいとのことだったので、まず「アオハル」というのは良いのか悪いのか? という意味で聞いたんですけど(笑)。 西村 でも今となっては一番しっくりきますよね。 里見 詰まるところタイトルってどうでもいいんですよね。その言葉の下でやってれば、だんだんそれがしっくりくるようになる。良し悪しじゃなくて、そのタイトルを信じて続けることでだんだん言葉っていうのは力を持ってくるものなんじゃないかと。そもそも「ジャンプ」だってありふれたごく普通の単語ですから。 西村 あと僕は当初「ジャンプじゃないもの」をやるんだって考えに囚われていて、ジャンプって言葉は使わないつもりでいたんです。でも里見さんは「ジャンプ」という言葉は武器として積極的に使ったほうがいいとおっしゃって。「ジャンプ」っていうブランドを逆手に取ったほうがいいんだなって思いました。 里見 「ジャンプと違ったことをやろう」と宣言するなら、ジャンプという言葉は一番使うべき武器だと思うんですよ。受け手に「ジャンプと違う」と感じてもらうためには、まずジャンプであることを大きく掲げる必要がある。
色々考えて作ってるんだろうな
そんな一言ですごく救われた ありがとう。